[ピクトグラミング] 2018年9月30日に開催される情報処理学会関西支部 支部大会にて「人型ピクトグラムと共に歩む、これからの情報教育」という題目で講演いたします.

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2018年9月30日に大阪大学中之島センターで開催される情報処理学会関西支部 支部大会にて「人型ピクトグラムと共に歩む、これからの情報教育」という題目で講演いたします.

2020年代の「情報教育」を考える上で,なぜ人型ピクトグラムに着目するのが良いかということを様々な視点から述べてみたいと思います.ピクトグラミングの紹介や今後のビジョン及びピクトグラミングを開発するに思い立った経緯などにも言及したいと思います.

開催案内のホームページは -> こちらです.

参加申し込みは9月20日までとなっています.ご都合がつきましたら,ぜひご参加ください.

[ピクトグラミング]第11回全国高等学校情報教育研究会全国大会(秋田大会)にて”「情報Ⅰ」に向けたピクトグラミング構想の提案”というタイトルで発表してきました.#全高情研

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2018年8月9,10に公立大学法人秋田公立美術大学で開催されている「第11回全国高等学校情報教育研究会全国大会」でポスター発表をしてきました.発表の概要は以下の通りです.情報Iについては,2018年7月に「文部科学省 高等学校学習指導要領解説 情報編」も公表され,また教科「情報」の入試科目としての導入に関する検討も始まっています.そこで今回,2022年から開始される「情報I」の授業カリキュラムの一例として人型ピクトグラムに着目する方式について発表しました.

「情報Ⅰ」に向けたピクトグラミング構想の提案

1.      はじめに

高等学校では2022年度より学年進行で適用される次期学習指導要領において,情報の科学的理解を基軸とする「情報I」が必履修科目となる.その四本柱には,「<1>情報社会の問題解決」「<2>コミュニケーションと情報デザイン」「<3>コンピュータとプログラミング」「<4>情報通信ネットワークとデータの活用」が設定される.科目単元として,限りある授業時間数の中でいかに学ぶ環境やテーマを設定するが重要である.今回,人型ピクトグラムを主眼に置くことで,複合的かつ効率的に学ぶことが可能なアプリケーション「ピクトグラミング」を紹介し,さらにアプリケーション活用の枠を超え,学習環境としての広義の「ピクトグラミング」を提案する.

2.      狭義のピクトグラミング

2.1     人型ピクトグラム

ピクトグラムとは日本語で絵記号,図記号と呼ばれるグラフィックシンボルであり,意味するものの形状を使ってその意味概念を理解させるデザイン記号である.特に人型を表現したピクトグラムはその抽象度の高さから,それを見た人物が自分自身や本人に関わる人物を想起させる効果があると言われている.また,ピクトグラムは,社会の諸問題を映し出す,一種の社会の凝縮された写し絵であり「<1>情報社会の問題解決」を考える良い切り口となる.

2.2     ピクトグラミング

人型ピクトグラムに関するコンテンツ生成環境「ピクトグラミング」をリリースしている.

ピクトグラミングはピクトグラムとプログラミングを合わせた造語であり,プログラミング学習アプリケーションとしても機能する.

そのため「<2>情報デザイン」「<3>コンピュータとプログラミング」と特に親和性が高い.

2.3     同調的学習に根ざした創作・表現活動

ピクトグラミングでは,Papertが重要視する同調的学習を設計指針の一つとしている.作成される作品例には.「(1)走る」,「(2)手をあげる」のような自分の身体に対する感覚や知識と強く結びついている(身体同調)作品,「(3)キューピット」「(4)人気アニメキャラクターのポーズ」のような意図や目的,欲求,好き嫌いを持った人間としての自意識と一貫している(自我同調)作品,「(5)歩きスマホ禁止」「(6)ドアはノックしましょう」など文化にしっかりと肯定的に根を張った活動に結びついている(文化同調)作品などあげられる.

本来ピクトグラムはデザイン指針に順じた作品作成のテーマとして,授業で幅広く採用されているが,アート的なピクトグラムの作成を許容することで,創作・表現活動をより喚起する.

ピクトグラミングのプログラムコードは細粒度で,動きや表示と関連づいており,一種のコンテンツに対する加工容易なメタコンテンツに相当するデータである.つまり,「<4>データ活用」の視点からも身体・自我・社会同調性の高い活用授業が見込まれる.

3.   広義のピクトグラミング

3.1     ピクトグラミング構想

(狭義の)ピクトグラミング上で生成される人型ピクトグラムを擬人化エージェントとみなし,またそのエージェントと影響し合う人を含めた空間を考える.この認知空間及びその空間で作用する作用を総合して(広義の)ピクトグラミングと定義する.またこれを実現するための構想をピクトグラミング構想と定義する.図に両義のピクトグラミングの関係を表わす.

 

図 狭義のピクトグラミングと広義のピクトグラミングの関係図

狭義のピクトグラミングは本件では,アプリケーション「ピクトグラミング」を想定しているが,人型ピクトグラムが生成されるファクトリの機能を有すれば,これに限定しない.人型ピクトグラムを介した間接的なインタラクションを念頭におき,従来のサインとしてのピクトグラムだけでなく,2.3 節で示したように同調的学習に根ざしたピクトグラムの創作・表現活動まで広げる.すると同一視だけでなく,共感の対象として人型ピクトグラムを捉えることに繋がり,二重の認知モードが重視される.高度な「<2>コミュニケーション」が確立されつつ,情報Iの学習単元を網羅的に学習可能なモデルが提案できる.「<4>情報通信ネットワーク」の分野は,技術的観点優先で語られることが予想されるが,擬人化エージェント間のコミュニケーションに帰着させて,セキュリティ,モラルも含めピクトグラミングで学習するのを優先するのが望ましいだろう.

4.      まとめと今後の展望

「情報I」施行に向けたピクトグラミング構想について提案した.今後は,ピクトグラミング構想の普及・啓蒙に向けて取り組む予定である.

[ピクトグラミング]小学館のファッション雑誌「Precious」9月号の中でピクトグラミングが紹介されました.

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小学館の雑誌「Precious」9月号(8月7日発売)のculture navigationというコーナーでピクトグラムの特集があり,そのインタビュー記事の中でピクトグラミングが紹介されました.また,私がよく学会発表や授業で使用する「ピクトグラムは社会や文化の写し絵である」というフレーズがコーナーのトップタイトル採用されています.ぜひお買い求めの上ご覧ください.

[ピクトグラミング] ピクトグラミングカードを拡充しました.

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ピクトグラミングの作例をカード形式にしたコンテンツピクトグラミングカードを先日公開しましたが,枚数を6種類から18種類に増やしました.英語版,日本語版,にほんご版全てあります.トップページの「学習コンテンツ」からアクセスできます.ピクトグラミングのアプリケーションをご利用の際お役立てください.今後もカードの改良,新規カードの開発を進めていきます.

 

[ピクトグラミング] 情報処理学会論文誌「教育とコンピュータ」にピクトグラミングの論文が掲載されました.

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2017年8月開催のSSS で発表した内容に加筆,修正した論文が論文誌に掲載されました.

伊藤一成:ピクトグラミング – 人型ピクトグラムを用いたプログラミング学習環境 – 情報処理学会論文誌TCE, Vol.4, No.2, pp. 47-61

こちら(情報学広場)からアクセスできます.

 

 

 

[ピクトグラミング] 実践事例の追加:東京都立立川高等学校

おかげさまで,様々なところでピクトグラミングをご利用いただいています.ご利用いただいている学校の実践事例は,適宜

実践事例のページに掲載させていただいています.

今回は東京都立立川高等学校で利用いただいた際のアウトラインを立川高等学校の先生(教科情報)にまとめていただきました.また,先生のご厚意により授業で使用したスライドも公開いただいています.ぜひご参照いただき,授業の際にお役立ていただければと思います.

実践事例:東京都立立川高等学校

[ピクトグラミング] ピクトグラミングカードの公開

ピクトグラミングの作例をカード形式にしたコンテンツを公開しました.英語版,日本語版,にほんご版全てあります.トップページの「学習コンテンツ」からアクセスできます.ピクトグラミングのアプリケーションをご利用の際お役立てください.さらに人型ピクトグラムの代わりに実際の人間が命令を実行するアンプラグドアクティビティ(いわゆる人間プログラミング)としても利用できるのが,特徴になっています.今後カードの改良,新規カードの開発を進めていきます.

 

[ピクトグラミング] 人型ピクトグラムが命令の説明を思うようになりました。

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「画面下部に並んでいる命令ボタンをマウスオーバーすると人型ピクトグラムが吹き出しで命令の説明を直接してくれるようになりました.」というエントリを2018-03-28にしました.

 

今回,吹き出しの形状を横長に変えて表示を見やすくし,また吹き出しの形状を変更して言うのではなく思うようになりました.

また表示する文面も微妙に変更しました.

(例)

前: 反時計回りに「90」度「左上腕」を「1」秒かけて回転するよ。次の命令も同時に開始されるよ。

現在: 反時計回りに「90」度「左上腕」を「1」秒かけて回転しよう。次も同時に開始しよう。

つまりは一人称の表現に修正しました.

細かいことのように見えますが,「ピクトグラミング」では非常に重要なポイントです.

「日本語」だけでなく表示モードが「にほんご」「English」にした場合でも「日本語」表示モードと同様,命令の説明を思うようになりました.

今年度,多くの先生方から授業で使いたいというご連絡を受けておりまして,授業開始の前に懸案だった命令の説明表示を実装することができました.

引き続き「ピクトグラミング」をよろしくお願いします.

 

[ピクトグラミング] 人型ピクトグラムが命令の説明を直接してくれ,またすぐ披露もしてくれるようになりました。

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画面下部に並んでいる命令ボタンをマウスオーバーすると人型ピクトグラムが吹き出しで命令の説明を直接してくれるようになりました.初期段階のピクトグラム作成まら,マニュアル等を見なくてもできるようになるのではないかと考えています.命令ボタンを押すと,人型ピクトグラムが今説明してくれた動作をすぐに披露してくれるようにもなりました.

今まで通り人型ピクトグラムを直接動かして命令を追加したり,直接テキストを入力して実行することもできます.

 

その他,

1.ブラウザの言語コードが日本語の場合,日本語の命令ボタン群をデフォルトで表示(これまでは常に英語がデフォルト)

2.命令ボタンを押して,命令がテキストエリアに追加された瞬間にも実行する設定に変更.

 

現在(2018-03-28)命令群が「日本語」の場合のみで,命令の説明をしてくれる実装にしていますが,今度多言語化に伴い他の言語でも説明できるようにします(人型ピクトグラムも人間と同じように,言語の習得には少し時間がかかります(笑)).