[ピクトグラミング] 「図形の性質」

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小学校プログラミング教育の手引(第一版) – 文部科学省 2018.03.30 では,教育課程内のプログラミング教育について次の4項目に分類しています.

A 学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの

B 学習指導要領に例示されてはいないが,学習指導要領に示されている各教科等の内容を指導する中で実施するもの

C 各学校の裁量により実施するもの

D クラブ活動など,特定の児童を対象として実施するもの

特に項Aで例示されている小学校5年生   算数 図形(多角形)の性質,小学校6年生   理科 電気の利用,特に「図形の性質」については,すでに多くの実践事例が報告されています.多くは,タートルグラフィックスで図形を描くプログラムを通じて図形の性質を学ぶ実践となっています.

仕事柄教育関係者の方々と話すことが多いのですが,この単元に関して,以前このような声を耳にしました.

1.「学習指導要領で書かれている内容が学習されればいいのだから,「ネコで描こうが,亀で描こうが,人型ピクトグラムで描こうが関係ない」」

2.「これまでの定規とコンパスで描いてきたアナログな図形描画とデジタルでの図形描画(タートルグラフィックスを例に出していました)は全く異なる」

本当にそうなのでしょうか?

ピクトグラミングでは,タートルグラフィックスに相当するグラフィックス描画もサポートしていますが,それに加えて先日のエントリで「人型ピクトグラムの様々な部位を使って線画を描くことができるようになりました.」でご紹介したように,異なった視点(一人称鏡像視点とでもいうのでしょうか)の図形描画を実装することにしました. 

「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」2016-06-16 に以下の記述があります.

コーディングを覚えることが目的ではないことを明確に共有していくことが不可欠である。また、一人で黙々とコンピュータに向かっているだけで授業が終わったり、子供自身の生活や体験と切り離された抽象的な内容に終始しないよう、留意が必要である。楽しく学んでコンピュータに触れることが好きになることが重要であるが、一方で、楽しいだけで終わっては学習成果に結びついたとは言えず、子供たちの感性や学習意欲に働きかけるためにも不十分である。学習を通じて、子供たちが何に気付き、何を理解し、何を身に付けるようにするのかといった、指導上のねらいを明確にする必要がある。

Scratchを一斉授業で学習者全員が同一のゴールを目指すという単元型学習で使う事例も多く散見され, Scratchを検定試験に使うような団体も現れてしまっています.Scratch は非常にPowerful なツールですが,昨今のプログラミング教育ブームや,次期学習指導要領への対応状況を鑑み,俯瞰的視点で見るならば,どうScratchを使わないかという視点も考えていかなければいけないと思います.

また,ねこやカメですと一人で黙々とコンピュータに向かう可能性がありますが,人型ピクトグラムと一緒ならいつも最低二人です(笑).

 

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