ピクトグラミング JavaScript版 JavaScpict (ジャバスクピクト)を公開しました.
Pictogrammingトップページからリンクでたどることができます.
JavaScpictのアプリケーションに直接アクセスされたい方はこちらです.
また,JavaScpictの使い方はこちらにあります.
JavaScpictの特徴として,Pictogrammingを拡張しており,Pictogrammingとほぼ同じ操作感でJavaScript言語を使いピクトグラムコンテンツを作成できます.またPictogrammingと同様,プログラミングの諸概念を学ぶことができる設計になっています.ピクトグラミングとは何かについてはこちら , ピクトグラミングの使い方はこちらに記載しています.ピクトグラミング関係の論文はこちらです.
JavaScpictは,入力されたJavaScpictのプログラムの中で,Pictogrammingの動作・描画命令に関しては,Pictogramming形式の命令に内部で変換し実行する方式を採用しています.
- Pictogrammingの操作命令に限定し,Pictogramming形式の命令に内部で変換.
- Pictogrammingの機能の追加によりJavaScpictの機能も自動的に追加される
一方Pictogrammingの動作・描画命令以外の全ての文,例えばfor文,if文の定義文や制御文等は,JavaScriptの文法に基づくものであり,このコードのままJavaScpictで実行されます.よって,ループ展開,手続き呼び出しの展開,条件判定の展開が行われるため,動作は同一ですが実際に生成されるPictogrammingのコードは異なる場合があります.
高等学校では2022年度からの次期学習指導要領において,情報の科学的理解を基軸とする「情報I」が必履修科目となります.「情報I」では,その四本柱に,「<1>情報社会の問題解決」「<2>コミュニケーションと情報デザイン」「<3>コンピュータとプログラミング」「<4>情報通信ネットワークとデータの活用」を掲げています.JavaScpictが「<2>情報デザイン」「<3>コンピュータとプログラミング」との関連性が高いのはいうまでもありません.また,ピクトグラムは,社会の諸問題を映し出す,一種の社会の凝縮された写し絵であり「<1>情報社会の問題解決」を考える良い切り口となります.ピクトグラミングでは,インフォグラフィックスの機能も強化しており,「<4>情報通信ネットワークとデータの活用」でも活用も進めています.また,2019年5月に文部科学省から公開された情報I教員研修用資料でも,プログラミング単元の解説にPythonに加え,JavaScriptが取り入れられており,時流や政府戦略に沿ったテキスト型プログラミング言語重視の方針が伺えます.教育機関においても,プログラミング導入教育にいたる幅広い文脈でJavaScriptを用いた授業実践が多く報告されるようになってきました.JavaScpictがこれからの情報教育の一助になればと思っています.
先日,ピクトグラミング, ピクトグラミングPython版 Picthon の授業用テキストを公開しましたが,JavaScpict公開に伴い,JavaScpict版の授業用テキストも公開しましたので,以下のページからアクセスください.PictogrammingはIE(Internet Explorer) でも動作しますが,JavaScpictはIEでは動作しません.ご了承ください.