再帰と視点

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関数や手続きの中で自分自身を呼び出す処理を再帰呼出しといいます.

プログラミングを学習する際,この再帰の概念でつまづく人も少なくありません.

 

懸垂を10回するプログラムを例に再帰について考えてみたいと思います.


図 (1)

 


図 (2)

 

これを再帰を使わずにブロックピクトグラミング(ピクトグラミングブロック版)で作成した例です.回数を引数指定して懸垂をする関数(実際は手続き)「懸垂」,図(1)の状態にする手続き「初期状態」と,図(1)→図(2)→図(1)の状態変化をアニメーションで表現する手続き「1回曲げ伸ばし」が定義されておりこちらは折りたたんで表示してあります.人型ピクトグラムとは異なる視点である第三者視点だと,繰返しを使った表現が思いつくでしょう.

 

次に再帰を使って,記述してみます.こちらは関数(実際には手続き)「懸垂」の中で「懸垂」を呼び出しています.皆さん1回懸垂をしては,あと何回だ!がんばろう!と繰り返し念じた経験はないでしょうか?もちろん懸垂以外の,腕立て伏せ,トラック一周,漢字の書き取り…..など繰り返す処理であれば同じことが言えます.これは,実際に懸垂をする人型ピクトグラムになりきって考えた視点と考えられるでしょう.

再帰の考え方を教えるのにご苦労されている先生方多いと思います.ハノイの塔だったり,再帰図形だったりと色々工夫されたりしますが,一度こういうのからスタートするのはいかがでしょうか?いかなる人も反復的な身体動作に関する身体知は有していると思います.

 

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