所員の伊藤一成,中野由章,御家雄一,および伊藤一成研究室所属の高橋玲奈が第16回 全国高等学校情報教育研究会 全国大会(東京大会) (日程:2023年8月9日(水)-10日(木) 会場:工学院大学 新宿キャンパス)にて,それぞれ,ピクトグラミングシリーズ,ピクトグラフィング,BOUCHOに関する発表をいたします.
分科会口頭発表 (8/10 セッション9 13:00-13:25)
B3-9 ピクトグラフ生成でデータ活用とデザインを試行錯誤させる授業法の実施と検討
東京都立南多摩中等教育学校 御家 雄一
ピクトグラフはイラストやシンボルを構成要素とする統計図表のことを指し,その構成要素として人型ピクトグラムを使用した授業実践について述べる。アプリケーションは「Human Pictograph」を使用した。情報Ⅰの授業は1年間通してピクトグラムを関連付けた活動を実施していたため,情報デザインとも関連付けられた。また,使用したアプリがWebAPIを使用していることから,外部と連携した統計図の作成として説明できた。
参考Webページ https://www.pictogramming.org/apps/humanpictograph/?level=3
ポスター発表(8/9 14:30-15:30, 8/10 10:00-11:00)
P-1 2025(令和7)年度からの大学情報入試
工学院大学附属中学校・高等学校 中野 由章
(要旨) 新学習指導要領に基づく2025(令和7)年度からの大学入試では,大学入学共通テストにおいて「情報」が出題される。しかしながら,試験を課すものの配点しなかったり極めて低い配点しかしない大学が存在する。一方,「情報」に高い配点をする大学や,個別学力試験で「情報」を出題することを決定している大学もある。これらの状況を概観し,高校現場でどのような対応をすべきかを提案し,参加者と議論(質疑応答)する。
P-5 情報Iにおける「データの活用」の学習を目的とした統計図表生成アプリケーション「ピクトグラフィング」
青山学院大学 高橋 伶奈
(要旨) ピクトグラムを構成素とする統計図表生成アプリケーション「ピクトグラフィング」を開発した。本アプリケーションでは,学習者が指定する姿勢の人型ピクトグラムや外部から読み込んだピクトグラム画像を用いて統計図表を作成できる。情報Iにおける「データの活用」の領域での利用を想定しており,さらにクエリによるデータ操作,Web APIなどの学習事項で利用できる機能も備えている。
参考Webページ https://www.pictogramming.org/apps/humanpictograph/?level=3
P-6 生徒と人型ピクトグラムが共に躍動!驚きのアプリケーション群が情報Iの授業を劇的に転換
青山学院大学ピクトグラム研究所 伊藤 一成
(要旨) 人型ピクトグラムに着目した情報Iの授業で活用できるアプリケーション群を開発している。情報デザインやプログラミングの概念を学習できる「ピクトグラミングシリーズ」,シーソーのメタファを用いてソートアルゴリズムについて学習できる「人型ピクソートグラム」,人型ピクトグラムを構成素とする統計図表(ピクトグラフ)をデータ操作やWeb APIの単元でも学習できる「ピクトグラフィング」などを中心に紹介する。
参考Webページ https://pictogramming.org
P-18 共通鍵暗号・公開鍵暗号方式を各生徒のスマホとPCを使用して体感的に学習できるWebアプリBOUCHOを使用した実践
東京都立南多摩中等教育学校 御家 雄一
(要旨) 暗号化の学習では説明が例え話や理論紹介にとどまることが多い。今回使用したWebアプリ「BOUCHO」はメッセージ伝達の過程で共通鍵暗号方式・公開鍵暗号方式を使用した体験ができる。クライアント端末のみで動作するため,開くためのデータダウンロード以外ではサーバを通信をしない。そのため動作や準備がスムーズで,理論を扱ったあとに本アプリを使用して生徒の体験からの理解が促進されただろう。生徒評価も高かった。
参考Webページ https://pictogramming.org/?page_id=3737 の上から3つ目.