何を実装しないか

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最新・更新情報に書きましたが,ピクトグラフィックスの線の太さを指定する命令PENW arg1,線の形状(端が丸,端が四角)を指定する命令PEN ROUND, PEN SQUAREを追加しました.こうしてみると線の色を指定できるようにしないのかとか,図形作成ソフトウェアでいう基本図形(円,楕円,矩形,三角形等)を描く命令は実装しないのですかという質問が自然に聞かれそうですが,それはする予定はありません.

以前プログラミング・情報教育の専門家が集まる学会で発表した時にも,ピクトグラムを自由に複数生成させてピクトグラム間でインタラクションできるようにしないのかとか,新たに描画した図形も人型ピクトグラムと同等の操作(回転,移動等)ができるようにしないのかという質問をたくさん受けました.実装しようと思えばできるのですが,その機能を実装する優先度は自分の中では低かったりします.

初期キャラクタが人型ピクトグラムなプログラミング学習アプリケーションを目指すのではなく,あくまでピクトグラムを創る,自分で自分or自分の化身をコードする(ピクトアニメーション),必要なものは自分で動いて描く(ピクトグラフィックス:タートルグラフィックスに相当)という位置づけにすることで,他のプログラミング入門用と言われる各種アプリケーションと差別化していきたいと考えています.線の色に関しても,これを自由に指定にすることで,ピクトグラムのデザインガイドラインを大きく逸脱したお絵かきソフトのようにならないようにしたいのです.

そもそも,線の太さを指定する命令も実装してなかったのは,それなりに理由があったのですが,今回公開してから考えが変わりまして,早速実装しました.公開してみなさんの意見や感想を聞く重要さを改めて認識しています.

今回の機能追加で,実在するピクトグラムがはるかに描きやすくなりました.下にある「段差注意」のピクトグラムは,段差を線の太さ10の折れ線で表現しています.ちなみに人型ピクトグラム自身で人型ピクトグラムの分身を描くこともできます.

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