ピクトグラミングでは,プロブラム記述領域に独自の言語仕様でテキストで入力していきます.
主要命令をボタン入力で補完するボタン群が画面下部に配置されているので,命令の記述がわからなくてもボタンに記述されている命令例をみたり,マウスオーバーすると人型ピクトグラムが吹き出しでその意味を教えてくれるので,使っていると小一時間もすると慣れてきます.
使っている様子を見るとたまにあるのが,命令の途中に保管した命令が挿入されてしまい,シンタックスエラーになる例です.次にその典型例を示します.|
はカーソルです.
命令ボタンを押下して最初に入力した後に,
R LUA 90 1|
回転角度を変更しようとして,
R LUA 120| 1
と変更して,さらに続けて別のボタンを押すとカーソル位置に次のように命令が追加されて実行されてしまうため,シンタックスエラーが発生します.
R LUA 120RW LUA 90 1
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1
そこで,命令ボタン押下時に追加される命令は必ず行頭から追加されるように修正しました.行頭以外にカーソルがある場合,次の行の先頭に,行頭にカーソルがある場合,その行の命令の前に命令が挿入されます.
よって先ほど例示した
R LUA 120| 1
の状態でRW LUA 90 1
ボタンを押下すると,
R LUA 120 1
RW LUA 90 1
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となります.
また例えば,
|R LUA 120 1
の状態でRW LUA 90 1
ボタンを押下すると,
RW LUA 90 1
R LUA 120 1
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となります.
挿入されたところに挿入するという動作にしてシンタックスエラーが存在することを表示するでも,それは一つのあり方で,これまではそういう方針だったのですが,シンタックスエラーをできるだけ発生しないような仕組みにしていこうと思います.
将来的には,ブロックプログラミング型の言語や,JavaScript,Pythonなどのプログラミング言語での入力もサポートする予定ですが,ピクトグラミングのシンプルな命令セットゆえの長所を生かした環境を作っていきたいと思っています.