相模原市または町田市在住の小学校5,6年生の児童とその父母20組40名で,ピクトグラミングを用いた2時間半の親子参加ワークショップを行いました.

 

 

ワークショップの様子

進行アウトライン

実施した教室が12席1島のレイアウトでしたので,各島5組(子ども5人,大人5人)ずつ4島に分かれて着席してもらいます.親と子は中間モニタを挟んで隣同士で座ってもらいました.

時間(分) 内容
0~5 あいさつ,諸注意等
5~15 (1) ピクトグラムのお話…ピクトグラムとは何かについてお話した後,世界中で撮影してきた様々なピクトグラムを示しながら(図1参照),なぜこのようなピクトグラムが存在しているかをクイズ形式で問いかけます.ピクトグラムが日常の社会と密接に連帯していることを感じてもらいます.
15~25 (2)ピクトグラミングでポージング…まずは,マウスドラッグだけで操作するので直感的に誰でも作成することができます(図2参照).親子で,それぞれ何を表しているか話し合ってもらいます.その後,画面(図2参照)の右側の命令について図3に示す命令説明シートを使って説明します.
25~35 (3)人間ピクトグラミング…  命令の組み合わせでポーズが表現できることを,ピクトグラミングのアプリケーションでなく,実際に参加者が腕をうごかすことで,実現してみます.これにより(人型)ピクトグラムが日常の自身の動作と密接に連帯していることを感じてもらいます.上半身の動きに限定することで,参加者は着座したままで人間ピクトグラミングできます.図4に示すような人間ピクトグラミングシートを各参加者に配布し,また教室前方のスクリーンに命令列を提示します.時にピクトグラミングの人型ピクトグラムも師範代となり,実際の動きをデモします.
35~45 (4)最低限のピクトグラミングの使い方の説明… 人間ピクトグラミングシートにある命令列の中から実際に好きなものをピクトグラミングのアプリケーション上で直接キーボードで入力してもらいます.また,追加マーク(禁止,注意等)をデモしながら説明します.
45~50 休憩
50~110 (5)自由作品作成… マウスドラックで作ったり,命令補完ボタン(図2のスクリーンショットの下部)で命令を自動入力したり,テキストで直接入力したりと,各自のレベルに応じて様々な方法でピクトグラムを作っていきます.また,ピクトグラミングカード(図5,6)を各自配布し,様々な命令の種類を必要に応じて学ぶこともできます.作品を複数作りたい人はその都度タイトルをつけて保存していきます.
110~120 休憩
120~150 (6) 発表会… 発表会では,各参加者が自分の作品を自分の席の前で,プレゼンします.予選と決勝に分けて実施しました.[予選]

各島(子ども5人,大人5人)で予選品評会.仮想紙幣を使って,各島の代表者を決める.はじめに発表者の子どもを一人づつ,他の全員で回っていく.一通り回ったら仮想紙幣2枚を良い子ども2名の作品に投票する(ただし,自分または自分の子どもには投票しない),これにより島の子どもの代表を決める.次に同様に,大人を一人づつ他の全員で回っていく.一通り回ったら仮想紙幣2枚を良い大人の作品に投票する(ただし,自分または自分の親には投票しない),これにより大人の代表を決める.

[決勝]

各島代表(子ども4人,大人4人)で決勝品評会(決勝に進めなかった人全それぞれが,仮想紙幣を子供と大人に各1枚づつ投票).決勝に進めなかった人が一斉に代表(子ども4人,大人4人)のところを各自自由な順番で回る.

 

図1 ピクトグラム 紹介スライドの例

 

図2 人型ピクトグラムの部位をマウスドラッグすることで決めポーズを作成

 

図3 命令説明シート

 

図4 人間ピクトグラミング 配布資料サンプル

 

図5 ピクトグラミングカード
図6 ピクトグラミングカード