ピクソン(Python版)及びジャバスクピクト(JavaScript版)の学習用テキストの内容を更新しました.
更新内容は,2022-08-10の記事で説明しました,
「ピクトグラミングシリーズのピクソン(Python版),ジャバスクピクト(JavaScript版)に線画オブジェクトのグループ化と移動 の機能を追加しました」
の内容を追加し,章だてを再構成しました.
ピクソン(Python版)及びジャバスクピクト(JavaScript版)の学習用テキストの内容を更新しました.
更新内容は,2022-08-10の記事で説明しました,
「ピクトグラミングシリーズのピクソン(Python版),ジャバスクピクト(JavaScript版)に線画オブジェクトのグループ化と移動 の機能を追加しました」
の内容を追加し,章だてを再構成しました.
ピクトグラミングシリーズのピクソン(Python版),ジャバスクピクト(JavaScript版)に線画オブジェクトのグループ化と移動 の機能を追加しました.
ピクトグラミング及びピクトッチ(ビジュアルブロック版)には既に,実装していた機能です.
ピクトグラミングシリーズでは,人型ピクトグラム以外のオブジェクトは基本図形(線分または円)の集合で描きます.従来からフレーム単位の描画(Processingで採用されているような描いて全て消すの繰返し)をすればオブジェクトを移動させる(ように見える)ことはできました.しかしより簡便で理解しやすい方法を実装しています.
一つ以上の基本図形から構成されるオブジェクトを定義できる命令,定義されたオブジェクトを等速直線移動する命令です.
例えば,リンゴを落としてみます.
ピクトッチ(ビジュアルブロック版)のプログラムを下に例を示します.
ピクソン, ジャバスクピクトではオブジェクトの定義を関数定義で行います.
ピクソンを使った,上のリンゴを落とすアニメーションのプログラムのサンプルは次のとおりです.ピクトッチのプログラムと対比してみていただくと良いと思います.
def apple(): pic.O(211, -50, 42, 42, 0) pic.L(211, -55, 211, -85) pic.RV() pic.RW("RS", 69, 0) pic.RW("RE", 41, 0) pic.MO(apple, 0, 320,0.5)
MO(Move Object),MOW(Move Object Wait)という命令(メソッド)があり,それぞれ次のとおりです.関数自体を第一引数にします.ちなみに全体の命令セットはピクソンの使い方のページで参照できます.
命令の様式 | 処理 |
---|---|
pic.MO(func, arg1, arg2, arg3) | arg3 秒かけてx軸正方向に arg1 ピクセル, y軸正方向にarg2 ピクセルだけfuncという名称で定義された関数で構成される線画を等速直線移動する. |
pic.MOW(func, arg1, arg2, arg3) | arg3 秒かけてx軸正方向に arg1 ピクセル, y軸正方向にarg2 ピクセルだけfuncという名称で定義された関数で構成される線画を等速直線移動する.直線移動が終了するまで次の命令は実行されない. |
ジャバスクピクトの上のリンゴを落とすアニメーションのプログラムのサンプルは次のとおりです.
function apple(){ pic.O(211, -50, 42, 42, 0); pic.L(211, -55, 211, -85); } pic.RV(); pic.RW("RS", 69, 0); pic.RW("RE", 41, 0); pic.MO(apple, 0, 320,0.5);
MO,MOW命令(メソッド)の書式はピクソンと同様です.関数自体を第一引数にします.ちなみに全体の命令セットはジャバスクピクトの使い方のページで参照できます.
命令の様式 | 処理 |
---|---|
pic.MO(func, arg1, arg2, arg3); | arg3 秒かけてx軸正方向に arg1 ピクセル, y軸正方向にarg2 ピクセルだけfuncという名称で定義された関数で構成される線画を等速直線移動する. |
pic.MOW(func, arg1, arg2, arg3); | arg3 秒かけてx軸正方向に arg1 ピクセル, y軸正方向にarg2 ピクセルだけfuncという名称で定義された関数で構成される線画を等速直線移動する.直線移動が終了するまで次の命令は実行されない. |
ちなみにピクトグラミング日本語版の場合,以下のようになります.
反転 回転待ち 右肩 69 回転待ち 右肘 41 物移動 りんご 0 320 0.5 物定義 りんご 円 211 -50 42 42 0 線 211 -55 211 -85 終わり
人型ピクトグラムの動きと同様,線画オブジェクトに関してもMO命令とMOWをうまく組み合わせると複数のオブジェクトを表示させたり,複雑な動きをさせることができます.こちらを参考ください.
近日中に学習用テキストなども更新いたします.
いつもピクトッチをお使いいただきありがとうございます.
「繰返しブロック」に非常に大きい繰返し回数が設定された場合,そのブロックが「実行ボタンが押されたとき」の内部に配置されていなくても実行されてしまうバグを修正しました.具体的には以下のような例です.
よろしくお願いします.
ピクトッチ(ピクトグラミング ビジュアルブロック版)の学習用テキストを公開しました。
次の章構成になっています.
1章 日常生活におけるピクトグラム
2章 逐次(ちくじ)実行,並行(へいこう)実行
3章 似たような処理をまとめる
4章 体の部位を動かして絵を描こう
5章 ピクトスイミング
6章 物体移動
7章 実行ごとに異なった処理をする
8 章 正しく伝える難しさを知る -ピクトグラムデザイン-
以下のリンクからダウンロードできます.
ピクトグラミングシリーズ(ピクトグラミング,ピクトッチ,ピクソン,ジャバスクピクト)の学習用テキストのページからもダウンロードできます。こちらのページも更新いたしました。
引き続きピクトグラミングシリーズをよろしくお願いします。
The name of the visual block version of “Pictogramming” was changed from “Block Pictogramming” to “Pictoch” (pronunciation is pictotʃ)
We will update the materials and other contents gradually.
Links
ビジュアルブロック版のピクトグラミングの名称を「ブロックピクトグラミング(Block Pictogramming)」から「ピクトッチ」に変更いたします.
教材等のコンテンツは順次アップデートしていきます.
ピクトグラミング,ピクソン,ジャバスクピクトともども,今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします.
関連リンク
明治図書出版 数学教育 2022年 03月号にピクトグラミングに関する記事「ピクトグラム×プログラミング=ピクトグラミング?!」が掲載されました.
ピクトグラミング開発の経緯,ピクトグラミングの概要,数学とも関連が深い図形描画の機能について紹介しています.
ぜひご覧ください.
今回のタイトルは依頼されたものをそのまま用いましたが,あえて言えば,「!ピクトグラム×!プログラミング=ピクトグラミング」という感じでしょうか.(!はnotの意味)
日本語で表すと「ピクトグラミングは,ピクトグラムでもあらず,プログラミングでもあらず」です.
ピクトグラムもプログラミングも我々が考えているより遥かに奥深いトピックです.最初の一歩としてそれを伝えるために,授業等でピクトグラミングを使っていただければ本望です.
Block Pictogramming smartphone version is released.
You can follow the link from the Pictogramming top page (English version).
Click here if you want direct access.
The characteristic of Block Pictogramming is that you can create pictogram content by connecting visual blocks. And the functions are all same as Pictogramming. Of course, it is designed to learn programming concepts with Block Programming. Blockly is used to builds programs with visual blocks located in right side of the application.
小学校教員を対象としたブロックピクトグラミング説明会(オンライン)を青山学院大学ピクトグラム研究所主催で開催します.
今回は,特にA分類で例示されている小学校5年生 算数 図形(多角形)の性質を学習するための,図形描画の機能を中心に紹介します.多くは,タートルグラフィックスで図形を描くプログラムを通じて図形の性質を学ぶ実践となっています.ピクトグラミングでは海で泳ぐ人型ピクトグラムをテーマにタートルグラフィックスにより図形描画できます.泳ぎをテーマにしているので,ピクトスイミングと呼んでいます.
もう一つ,人型ピクトグラムの体の部位で描く方法もあります.こちらの方法についても紹介します.
参加いただいた方には,授業で自由に加工し使用できるブロックプログラミングを使った図形描画に関するスライド集(パワーポイント)も差し上げます.
日時
2021-12-28(火曜日) 20:00-21:00
場所
オンライン(webex)
申込み方法
こちらのwebフォームから申し込みください.申し込みいただいたメールアドレスへ後日webex URL等を送付いたします.
高等学校情報科教員を対象としたピクトグラミングシリーズ説明会(オンライン)を青山学院大学ピクトグラム研究所主催で開催します.
2022年度から開始される情報Iの授業での活用法を中心に紹介します.
これまでピクトグラミングシリーズを使っていただいている方だけでなく,これからピクトグラミングシリーズを使ってみようと思っている方もおすすめです.参加いただいた方には,授業で自由に加工し使用できるピクトグラミングシリーズを使った情報デザイン,プログラミングのスライド集(パワーポイント)も差し上げます.
日時
2021-12-20(月) 17:00-18:00
場所
オンライン(zoom)
申込み方法
こちらのwebフォームから申し込みください.申し込みいただいたメールアドレスへ後日zoom URL等を送付いたします.