「ピクトグラミング」人型ピクトグラムを介したteachingからlearning への転換 「ピク友」 

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ピクトグラミングを実装している理由の一つにteachingからlearning への転換があります.

 

ここで二者の関係を例に示します.図1の例は上側の人間が教える方,下側の人間が教えられる方を示しています.一斉教授型の授業では上側の人間が教員,下側の人間が児童・生徒・学生と考えてみてもらっていいと思います.この関係の間に,人型ピクトグラムを介在させてみます(図2参照).

教員,学習者のピクトグラミングを使用した授業におけるコード入力を,教員から画面上に配置される人型ピクトグラムへの教授,学習者から画面上に配置される人型ピクトグラムへの教授とみなします(図3のteachingの関係).今回はアプリケーションを使ったピクトグラミング(狭義のピクトグラミング)に存在する人型ピクトグラムとします.するとこれまで,一方的な関係だった教員と学習者の両者が同一の関係になります.その認識の上で必要であれば模倣し合う,一種のlearningの関係を喚起できる(図3のlearningの関係)と考えています.人間間のteachingの関係を突然learningの関係にするのは必ずしも容易ではないので,既存のteachingの関係を維持しつつlearningの関係を構築していきます.

 


図1

 


図2

 


図3

次に教育をめぐる人間関係という別の枠組みで説明します(図4参照).教育をめぐる人間関係は複雑です.例えば,ある教育学者がこう明言した,ある教育委員会がこう取り決めたという規則が一方的に伝わり,伝搬されるという上位下達的な構造の問題があります.今回は,木構造の人間関係図を使用して説明しますが,構造に制限はなく一般的な人的ネットワークを想定しても同様なことが言えます.ここにも先ほどと同様に人間と人間の間にピクトグラムを介在させます(図5参照).全ての人型ピクトグラムを重ね合わせ一体化しグラフの構造を畳み込み,再構成すると,いかなる構造の人間関係も人型ピクトグラムを中心とする放射状の図6に示す構造になります.

つまり人間が人型ピクトグラムへ教授するという関係になり,人間から見れば全ての関係が同一になります.先と同様その認識の上で必要であれば模倣し合う,一種のlearningの関係を喚起できるでしょう.このような人型ピクトグラムを介した人間と人間の関係を「ピク友」と呼びたいと思います.

 

図4

図5

 

図6

アプリケーションとしてのピクトグラミングに限らず,人型ピクトグラムを介在させれば,ヒューマンピクトグラムアンプラグドのピクトカードでも,3Dプリンタで作った人型ピクトグラムのオブジェでも,世の中に長年にわたり存在し我々人間を見守ってきた公共サインに含まれる人型ピクトグラムでも構いません.人型ピクトグラムを介在させることで社会をよりよくする考え方それがピクトグラミング(広義のピクトグラミング)です.

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